こんにちは∞
ご報告が遅れましたが、7月16〜18日に気仙沼に行って参りました。
昨年の2011年8月に、チャリティーコンサートの収益金とお会いした方から預かっていた募金を持って、宮城県気仙沼市にある「児童養護施設 旭が丘学園」を訪ね、寄付をさせていただきました。
あれから約一年。
昨年から今年にかけて、川崎と札幌、そして京都で「JEMチャリティーコンサート」を開催いたしました。
(京都のコンサート フルートの端月さん、ソプラノの悠生さんと)
今回もこの収益金と、お会いした方から預かった募金を寄付させていただくことになりました。
それに加えて、私がスタッフとして関わっています、7弦ヴァイオリンニストの日本縦断「東日本復興チャリティーコンサート」の収益金も、旭が丘学園に寄付をさせていただくことになりました。
7月17日の午後、気仙沼の友人T子さんの案内で、私達は気仙沼の高台にある「旭が丘学園」を訪れました。
この日は日本各地、猛暑日でかなりの暑さのようでしたが、気仙沼は23℃くらいで、からっとしていて風も爽やかでした。
玄関で学園の先生やスタッフの方々が笑顔で迎えて下さいました。
園長先生に寄付を手渡し、いろいろお話しをお聞きいたしました。
震災の津波で気仙沼の中心地は壊滅的被害を受け、いまだに産業は復興していません。
気仙沼の人々や企業の善意で成り立っていたこの「旭が丘学園」が今後維持できるかどうか、園長先生は危惧なさっていました。
それと国の福祉対策の方針と、現場とのズレがあり、今後子ども達のケアがどうなっていくのかもわからないとのことでした。
いろんな事情で家庭に恵まれない子ども達が、笑顔で生活を送れる環境を皆で考え、実行できるよう祈りました。
その後、私達はピアノの置いている部屋に移り、K・Masatoshiのピアノ演奏を子ども達に聴いてもらいました。
演奏が終わった後で、子ども達が寄って来て「去年も来たよね!」「来年も来てね!」と声をかけてくれました。
ある男の子が「僕、明日誕生日なんだ」
と言うので、ピアノでハッピーバースデーを弾いてみんなで歌いました。
そうしたら、「僕は8月が誕生日。私は9月。」という子どもたちが出てきたので、その子たちの名前を入れて、何度もハッピーバースデーを歌いました。
子ども達は嬉しそうでした。
みんなみんな宇宙に祝福されて生まれた素晴らしい子ども達なのです。
胸が熱くなって、涙をこらえてるのに大変でした。
別れ際に、5〜6才の男の子が、K・Masatoshiに「おじちゃん!今度はGReeeeNの曲を弾いてね。KARAも少女時代も弾いてね。来年までの宿題だよ!」と言ってきました。
K・Masatoshiは子ども達に、ジブリの曲を中心に弾いていましたので、GReeeeNやKARAや少女時代も聴いているんだね、とびっくりしていました。「来年は必ず練習してくるね!」と約束していました。
また来年ここに来れるようにがんばろうと思いました。
……………………
翌18日は、T子さんのご主人の病院の開業祝いと慰問を兼ねて、歌手の八神純子さんの無料コンサートがS医院の待ち合い室で開催されました。
T子さんのご主人のS院長は、大津波の中、病院に駆け込んだ約60名の人々を励まし続けて、全員生還に導いたのです。
(津波にあい取り壊されたS医院)
その後、妻のT子さんと力を合わせ、高台の土地を借りて、新たに病院を再建されました。
連日たくさんの患者さんが来られていて、朝、病院が開く前から外で人が並んで待っています。
待ち合い室で、ある方に1時間もお待たせして申し訳ありませんとお声をかけたら「とんでもないです。私はこの病院が出来るのを1年待ちました。1時間くらいどうってことないです」と答えられたそうです。
正に医者冥利につきる言葉ですね。
それほど地元の方々に待ち望まれていたのです。
(新しく再建されたS医院)
八神純子さんは、毎日のように被災地を訪れて、復興支援の無料コンサートを開催されています。
どんな小さな場所でも依頼があれば出向かれるそうです。
他の地域では大きなコンサートを開き、集まった寄付金で、被災地の産物を購入し、それをコンサートの来場者に振る舞うという、経済循環型の支援をされているそうです。
T子さんは今回の八神純子さんのコンサートに、被災されて支援を受けていない方で、落ち込んだり、うつになって外にも出たくないという方々に声をかけて招待されました。
八神純子さんの透き通った迫力ある美しい歌声は健在で、心に深く響き渡りました。涙ぐみながら聴いていた方も、笑顔で聴いていた方もみなさん癒され、元気づけられたようです。
(八神純子さんと、T子さんと)
まだまだ被災地は震災当初の爪跡を残しています。
私達ひとりひとりが、生活の中で自分のできることを考え、実行することが大切 だと感じました。
(気仙沼の中心街。今は誰も住めない。)
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