2007年01月24日

潜在意識に残る「幼い頃の思い出」

人は、よく思い出す「幼い頃の思い出」があると思います。
それは楽しい思い出かもしれませんし、いやな思い出かもしれません。

繰り返し思い出す事によって、その思い出は潜在意識に刻み込まれて、その後の私達の人生に影響を与えます。

私もよく思い出す「幼い頃の思い出」があります。

私は幼い時、父と母が不仲になり、ある日母が私を残して出て行ってしまったので、父は困って自分の実家がある四国に私を連れて行ってそこに私を預けました。

ですから私は3才から6才までの3年間、父方の祖父母のもとで暮らしました。その3年間の間、父は一度も私に会いに来ませんでした。

祖父母が私を連れて、父の所を訪れた事がありました。知らない女の人と暮らしていて、赤ちゃんがいた事は覚えていますが、それが何を意味しているのか幼い私にはわかりませんでした。

おまけに、父に会いに行った日の夜、留守にしていた四国の祖父母の家に泥棒が入り、あわてて帰ったのでした。帰って部屋に入ると恐ろしく踏み場のない程衣服や物が散乱していました。ショックを受けた私はその場面のおかげで、部屋を散らかすのがいやで、無意識に掃除をしてしまう人になりました。

小学校にあがる前に母が迎えに来たので、祖父母との生活はそこで終わったのですが、その3年間の事は、私には強烈な印象として、今でも色鮮やかに蘇ってくるのです。

3度死ぬ程悲惨な目にあいました。1度目は寝ている間にムカデに刺されてしまったのです。あんなに痛い思いをしたのは初めてでした。

2度目は家から飛び出した際に、通り掛かりの自転車に激突してしまったので
す。打ち所が悪くてしばらく意識不明になっていたそうです。

3度目は急性気管支炎になり、咳と痰で何度も窒息しそうになりました。病気や事故の繰り返しでしたが、なぜか暗い性格にはなりませんでした。

私は、この3年間の思い出を「親から見捨てられた3年間」として30代の前半までネガティブな思い出のカテゴリーに入れていました。

ところがある日、その3年間を思い出していたら、親はいなかったけれど、ちっとも寂しくなかったのに気付きました。祖父母が私にしっかり愛情をかけていてくれたからです。

特に祖父は神様のように優しい人で、私の手を引いて山によく連れて行ってくれました。手先がとても器用でしたので、竹飛行機や紙細工をたくさん作ってくれました。何も言わずいつもニコニコしていました。私は祖父母から一度も叱られた事がなかったのです。

やっとそれに気付いた私は「親から見捨てられた3年間」を「親が留守をしていなかった3年間」に書き替え、ポジティブなカテゴリーに入れる事にしました。それによって両親を許す気持ちが出てきて、この3年間の思い出を明るく人に言えるようにもなりました。祖父母は他界してもういませんが、いつも感謝しています。

いろんな事情で親の愛情が受けられなかったとしても、思いやりを持って接してくれた人はいたはずです。

「幼い頃の思い出」からいろいろ学びました。


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posted by ジュネ at 00:37| Comment(25) | 人間関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジュネさん、こんにちは
いつもありがとうございます ^^
ジュネさんの哀しい過去に心が痛みました
幼い頃のトラウマも、自分の観念の書き換え作業で
認めてあげることができるのですね
苦しい過去に引き戻り、じっくりと向き合って
寂しさの中からひとかけらの愛情を見つける作業・・・
ひとかけらの愛情に勝るものはなし!!!
Posted by Kaoru at 2007年01月24日 06:50
ジュネさんへ
今回の記事を読んで、何とも言えないにショックと勇気を受けました。
1月22日18:00〜に潜在意識解読をして頂いた者です。その節はありがとうございました。
あれからチャネラー体質だと知った私はまだ少し混乱しましたが、常に私に襲ってくる憂鬱なネガティブな気持ちに対して『これチャネリングしてる…!?これは私が求めている事ではありません。私が求めているのはリラックスしたワクワクした感じです』とお経のように唱えています。
ジュネさんの記事、一つ一つの言葉は、私がくじけず前向きに進む勇気を貰っています。これからもよろしくお願いします。
Posted by さなだ at 2007年01月24日 07:19
いつも拝見しています。
初めてコメントします。

今日のブログを読んで涙がほろっと落ちました。でも、その経験を前向きな思い出に切り替える事が出来るジュネさんを凄い人だなって思いました。

Posted by mika at 2007年01月24日 09:51
とっても前向きになれる記事をほんとうにありがとうございます。

思い起こせば私も、父のいない生活、母からはもちろん、祖父や叔父叔母、近所の方々、母の同僚の方々などなどにたくさんかわいがってもらって、子供心に
「あーー、あたしって、しあわせもの。うふふ」って感じて育ったのでした。
父に対する怒りの感情は、大人になってから。

私も、しっかりいろんな人の愛情を受けて育ったということを信頼して、父への思いを少しずつ書き換えていけるといいなと思います。
Posted by やまゆう at 2007年01月24日 12:43
ジュネさん こんにちは。
同じ経験でも どう受け止めるかによって
まったく 違うものになってしまうのですね。そして それが 積み重なることによって 人生も変わっていくのですね。いいお話を ありがとうございました。
Posted by Buffy at 2007年01月24日 12:53
ジュネさん(*^_^*)
お久しぶりです!

なるほど!と思いました☆
私は、幼い頃のイヤな思い出を、最近よく思い出していたのですが、そのイヤな事の中にも、必ず、幸せな事があったはずですね☆
そこに意識を向けて
私も幸せな事に書き換えます(*^∇^*)
有難うございました☆
Posted by リラ at 2007年01月24日 19:32
人の環境って本当に皆違うんだなと思いました。
両親の喧嘩は一度も見たことがありません。
ずっとそれが当たり前だと思ってましたが、それって、幸せなことですよね。
優しい両親を持ったことに本当に感謝します。
Posted by みみ at 2007年01月24日 21:49
Kaoruさん
こんにちは。私達はどうしても過去の辛い気持にフォーカスしてしまいがちです。でも見方を変えた時に気付いた喜びはとても大きいものですね。
Posted by ジュネ at 2007年01月24日 23:48
さなださん
こんにちは。読んでいただきありがとうございます。さなださんも生き生きワクワク進んでくださいね。これからもよろしくお願いします。
Posted by ジュネ at 2007年01月24日 23:55
mikaさん
はじめまして。コメントいただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
Posted by ジュネ at 2007年01月25日 00:00
やまゆうさん
こんにちは。親に対する気持、特に「許す」ということは、自分の成長に関わることで、人間のテーマでもありますね。お父さんに「自分は幸せです」というメッセージを心で発信してあげてください。
Posted by ジュネ at 2007年01月25日 00:14
ジュネさん、こんにちは。
今回の記事、インナーチャイルドのこと、偶然にもちょっと話題にしていたことでした。びっくりですが、もはやびっくりしないことにします(笑)
私の親も夫婦仲が悪く、親は私の取り合いでした。連れ去られるときにその子(幼い自分)の長靴が落っこちてそれが悲しくて泣いていました。ジュネさんと同じく暗い性格にはならず、良い環境ではなかったでしょうが、楽しいこともあったし、愛情も与えられてたし、今では悲しい経験も楽しかったことも全て含めて愛しく思っています。この記事嬉しかったです。
Posted by hino at 2007年01月25日 00:18
Buffyさん
こんにちは。自分が辛いなと思っていた時は、からだの調子も良くなかったようです。見方を変えると心身ともに変わっていくのでしょうね。
Posted by ジュネ at 2007年01月25日 00:19
リラさん
こんにちは。思い出の中に、小さな光を見つけて書き換えたら、見つけた今の自分を褒めてくださいね。
Posted by ジュネ at 2007年01月25日 00:30
みみさん
こんにちは。仲が良く優しいご両親も幸せですし、みみさんも幸せですね。幸せの連鎖を繋げていってくださいね。
Posted by ジュネ at 2007年01月25日 00:38
hinoさん
こんにちは。読んでいただきありがとうございます。
>今では悲しい経験も楽しかったことも全て含めて愛しく思っています。
いろんな事を乗り越えて来られたのですね。素晴らしいと思いました。
Posted by ジュネ at 2007年01月25日 01:04
ジュネさん、こんにちは♪

mixiの日記、読んで下さってありがとうございます。

子供の頃、病気や怪我ばかりをして入退院を繰り返していた私なのですが、
不思議とその頃の記憶がほとんど残っていません。
昨日このブログを読んでからずっと思い出してみているのですけれど、
クダラナイ記憶ぐらいしか出てきません(笑)
封印しちゃってるのかしら?

ますます自分に興味津々です(笑)
Posted by うみぞう at 2007年01月25日 11:55
はじめまして。momoと申します。
私も幼少時代にとても辛いことがありました。
でも、ジュネさんのブログを読んでみて涙しています。暖かいおじいさまとおばあさまに本当に愛されていたのですね。素敵なことだと思います。
Posted by momo at 2007年01月25日 15:20
今日は、短い時間でしたがありがとう御座いました。私も幼少の頃辛い経験がありました。親を恨むなど無いと思っておりましたが、心の奥のほうに少し残っているものが、最近まであったように思います。ネガティブな経験をポジティブな感情に置き換えることは、赦しと感謝なのですかね?本当にきょうは、ありがとう御座いました。
Posted by KAZE at 2007年01月25日 20:00
英会話学校で英会話を勉強し始めたとき,自分のことを話すのが一番手っ取り早いということで,現在の自分,高校時代の自分,中学時代,小学生時代,,,,と表現しなければならなかったのです.みんなはうれしなつかしそうに話をしていたのですが,私は話ができず,うそをつくこともできず,忘れたふりばかりで,辛過ぎたので早く初級を脱出しました.

そして今,舅,姑にとても大切にされています.昨日も昔の話を姑が聞いてくれやさしさをいただきました.母親とはこういうものだということをひしひしと感じました.
最近はこういう体験をしないまま母親になっている人が多いように思います.その場合,子供に愛情をかけることができないでしょう.なぜならそういう体験をしていないから.

私はそういう体験ができて本当によかったと痛感しています.小学生のときから「子供はほしくない」と強く念じていましたが,最近気持ちが変わってきました.子供を持っても大丈夫だと思い始めたのです.どうやら癒されてきたようです.
Posted by M.I. at 2007年01月25日 20:35
つづきです.

私は自然に,
私のところでDNAをストップしたい,
などと思っていたのかもしれなかったです.

母親もそのまた母親も・・・・と
同じことが繰り返されていることを止めたい...
Posted by M.I. at 2007年01月25日 20:42
うみぞうさん
こんにちは。子供のころの記憶は人それぞれでしょうね。子供にとって病気は辛い体験でしょうが、乗り越えてきたから今があるのだと思います。
Posted by ジュネ at 2007年01月26日 01:35
momoさん
はじめまして。読んでいただきありがとうございます。その後祖父母に一度だけ会う事ができました。
Posted by ジュネ at 2007年01月26日 01:50
KAZEさん
こんにちは。祖父母との3年間を、私にとって良い体験だったと深く受け取った瞬間、親のエゴから解放されて安らかな気持になりました。そしてそれがいまでも続いています。
Posted by ジュネ at 2007年01月26日 02:06
M・Iさん
こんにちは。お気持ちはとてもよくわかります。舅さんとお姑さんが優しい方で幸せですね。本当によかったですね。
M・Iさんの心の変化は気付きなのですね。
Posted by ジュネ at 2007年01月26日 02:19
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