2007年10月01日

潜在意識でつながる親子の縁

以前、私のところに同級生(男性)が訪ねてきました。

彼には長男、長女、次男と3人の子供がいます。ところがどうしても一番上の長男を受け入れられないと言うのです。「受け入れられないってどういう事?」と聞くと「我が子をかわいいと思う親の気持ちはあるのだけれど、どうしても長男を見ていると腹が立ってきて、つい怒鳴ってしまうんだ」と言うのです。

彼の長男は小さい頃から父親から怒鳴られているので、いつもビクビクする子になり、軽い吃音も出始めていました。学校でいじめにあっているようで、中学になってからは登校拒否をしているらしいのです。

私の知る限りでは、彼はそんなに怒鳴ったりする人ではないのですが、長男の事になると人が変わったようになり、感情を押さえられないのです。

私はさっそく彼の潜在意識解読に入りました。ある問題が起きた時、必ずそこに原因となるものがあります。それもひとつではなく幾つかの原因が重なっている場合が多々あるのです。

解読してみると、彼の波動エネルギーと彼の長男の波動エネルギーはそっくりなのです。「あなた達の波動はよく似ているわ」と言うと、彼はびっくりした様子でした。さらに前世をみてみると、彼と彼の長男は親子だった時があり、長男が親だったのです。長男が親だった時は穏やかで子供である彼は怒鳴られたりはしていないのです。それと彼等は双子の兄弟だった事もあり、その時は引き離されて育てられ会う事はなかった様です。これで彼等の波動がよく似ている訳がわかりました。

解読を今の彼の人生に向けると、彼の潜在意識の中に彼の父のエネ
ルギーが大きく関わっているのがみえました。「あなたは自分のお父さんの事をどう思っているの?」と尋ねると「僕の父は冷たい人で、あまり可愛がられた覚えがなく、勉強すれば少しは認めてくれるけれど普段は不機嫌そうであまり声をかけてもらえなかった」と言うのです。

私は彼の潜在意識から辿って彼の父の潜在意識をみました。彼の父は悲しみの気持ちでいっぱいでした。それは彼の父の母親からきていました。「あなたのお父さんの母親、すなわちお祖母さんはどんな方?」と聞くと「祖母は父の小さい頃不慮の事故で亡くなって、その頃から父は無口になったらしい」との事でした。彼のお父さんは自分の母親の死は自分のせいだと思い、心を閉ざしていたのです。

私は彼にお祖母様の供養を家族で心を込めてするよう伝えました。そして「あなたは父親からの愛情を感じられなくて、寂しかったと思うけど、父親から嫌われているとずっと思ってなかった?」と聞くと彼は首を深くたてに振りました。彼は自分が父親から嫌われていると思い込み、そういう自分を段々憎むようになっていったのです。彼はこれ以上父親に嫌われないようにと勉強やスポーツに励みましたが心はいつも憂鬱だったそうです。

とにかく一生懸命頑張った彼ですが、自分を追い詰めるようにハードに生きてきたので、体を壊し入院先で知り合った女性と結婚したのです。結婚した時も反対されるのを恐れ、父親になかなか報告できず子
供ができて初めて伝えたそうです。

生まれた長男はあまりにも自分に似ているので、彼は自分と長男を同一視してしまうのです。「子供を怒鳴るのはすぐやめてね。子供は親の不用意な言葉でとても心が傷付くのよ。そして何よりもスキンシップが大事。息子さんを抱きしめてあげて。できれば今までの事を謝って、無限の愛で包んであげてほしい」と伝えると、彼の潜在意識の波動がポジティブな方向に変わり始めました。そして「あなたは自分を受入れて、自分の事を好きになってほしい」と彼に言いました。

彼は涙を浮かべて帰っていきました。その後、彼は息子に「ゴメンな。ゴメンな。」と言って「お前を心から愛しているよ。父さんがまた怒鳴ったりしたら、今日の日を忘れたのと言ってくれ」と言ったそうです。

先日彼から電話があり、息子さんと徐々に打ち解けていき学校にも行くようになり明るい性格になったそうです。彼は「人間は縁で結び付いているのだと実感した。せっかく親子で生まれたのだから、この縁を大事にしていきたい。自分が生まれてきた事に感謝している」と話しました。

(*この記事は、本人の承諾を得たうえで書きました。)



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posted by ジュネ at 11:15| Comment(18) | 人間関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素敵なお話、ありがとうございます。

自分のことと重ねて考えてしまい、思わず涙がこぼれました。
子どもとの関係は、子どもが何歳になってもやり直しができるんだなと改めて感じました。
Posted by もも! at 2007年10月01日 15:38
子供との接し方は本当に難しいと思います
自分の子供であっても自分ではないから考え方や受け取り方が違って当たり前なのに つい自分自身の様な扱いをしてしまいます

私に 余裕のある時は気付いてやれる事でも仕事が忙しい時や体調が悪い時は 完全に見逃してます… 人伝えで聞いた話しですが
引きこもりや登校拒否や少年犯罪のきっかけは《一言》だそうです人それぞれその一言は違うのだけど とどめを刺してしまう不用意な一言で 我慢の限界がくるみたいです
言葉は大事に遣わないといけないなぁ…
Posted by picchan at 2007年10月01日 20:06
ジュネさん、おはようございます。

解読の際に読んで頂いたとおり
自分も母のことで随分と長い時間悩んできたので
このお話も、とっても心に響き渡りました。

ウチの母も、自分の母親には愛されていないと感じ、
多分、おばあちゃんも、そのまたおばあちゃん(おじいちゃん)も・・・
なんて考えてしまいました。
自覚して断ち切らないと、連鎖してしまうのですね。

自分を愛することって、全てを癒すパワーがあるのだと
改めて感じました。

今日も素晴らしいお話をありがとうございました。

だいぶ寒くなりました。
ジュネさんも、どうぞご自愛くださいましね♪
Posted by Kaoru at 2007年10月02日 10:07
ジュネさん、こんにちは。

読んでいて涙がぽろぽろ出てきました。
お友達もご長男も、色々と悩んでいたでしょうに、一歩踏み出す事で次々と変わっていけるのですね〜。

思っているだけではなく、行動に移さねば!

感動と勇気をいただきました♪

ありがとうございます。
Posted by yucky at 2007年10月03日 12:57
はじめまして。解読の時ジュネシーン様は潜在意識の映像はテレビのように鮮明に見えるのでしょうか。
Posted by いんこ at 2007年10月03日 14:26
もも!さん
こんにちは。子供から育てられる事は多いですね。親が子供にしてあげられる一番の事は愛することですね。
Posted by ジュネ at 2007年10月03日 19:49
picchanさん
こんにちは。言葉は本当に大切ですね。親の一言を大人になっても持ち続けています。大人はポジティブな一言を子供達に伝えてほしいですね。
Posted by ジュネ at 2007年10月03日 19:55
Kaoru さん
こんにちは。
親の影響はとても強い事が解読でわかります。どなたも自分の親の方をみています。Kaoru さんのように連鎖に気付くことが大切です。見方が変ってエネルギーもポジティブに変っていきますね。
Posted by ジュネ at 2007年10月03日 20:35
yucky さん
こんにちは。
この記事の親子はいま仲良く暮しています。みんなで笑うことが増えたそうです。笑い声が絶えない家庭はいいですね。
Posted by ジュネ at 2007年10月03日 20:55
いんこさん
こんにちは。
解読の時の映像の写り方はその人によってかなり違います。出てくるデーターは図形や幾何学模様が多いです。その方の波動周波だと思います。
Posted by ジュネ at 2007年10月03日 21:17
ジュネさんこんばんわ。今回の記事と全然関係ない内容で恐縮なのですが、最近、自分の潜在意識の方向性を知りたくてダウジングをやってみました。
へぇ〜と意外に思う答えもあったりしてなかなか楽しいのですが、これって本当に潜在意識から来ているんでしょうか?自分の思い込みでも動いてしまうんですか?
Posted by りん at 2007年10月03日 23:11
りんさん
こんにちは。
ダウジングはどんな事を質問するかが大事です。質問自体が執着だったり、自分勝手な事でしたら答えもおかしくなるかもしれません。するときはポジティブな気持ちを持っていてください。
Posted by ジュネ at 2007年10月05日 10:22
とても感動した話でした。ジュネさんのお友達の方は父親としてなんて素晴らしいんだろうと感動しました。
自分のしたことを気づいて悪かったと思ったことをこんなにも素直に真っ直ぐ長男に伝えることができるなんて!器の大きな素敵な大人だと感動しました。
今ある状況は、結果であって必ず原因があるのですね。
周り(他人)や状況、環境のせいにせず、そして自分を責めず、冷静に原因を考え(思い出し)改善できると信じて、コツコツと積み重ねていきたいと思います。
感動的なお話をありがとうございました。
Posted by さなだ at 2007年10月05日 20:41
みなさん、コメントに非常に前向きなご意見
を書かれていますが、私も同じような目に
あったため、長男の方はつらかっただろう
と思います。
お父様が、ご自分でカウンセリングに来た事
はとても良い事だと思いますが、他の方の
コメントの「素晴らしい父親」とは思えませんでした。
素晴らしい父親なら、そもそも理不尽な事を
子供にしないと思います。
息子さんとは、仲良くなられたようですが
息子の思春期という重要な時期に、
大人である自分が、年端もいかない息子を
言葉によって虐待していたという事の反省を
日々忘れず、過ごしていって欲しいです
Posted by 兎うめ at 2007年10月07日 21:41
さなださん
こんにちは。
私達の多くは未熟で経験不足なまま、親になって試行錯誤で子育をするのですが、自分の弱いところが出るのですね。彼が途中で気付いてくれて本当によかったです。
Posted by ジュネ at 2007年10月08日 01:56
兎うめ さん
こんにちは。
確かに彼は決していい父親ではありませんでした。今でも自分をいい父親とは思っていないようです。でも自分の悪い所を素直に反省し、息子さんに謝った事と現在もさらにいい親子関係を目指して努力している姿は認めてあげたいと思います。彼は息子さんに感謝していますし、何よりも救いは息子さんが父を許す気持ちで生きている事です。
Posted by ジュネ at 2007年10月08日 02:31
ジュネさん、皆様へ

自分と似たシュチュエーション、であったことと、
スピリチュアルな場では、親に理不尽な目にあわされても、
子供は、親を許す。という結末にお話がなる場合が多く
「必ず親を許さなければ、ならないのか?」
という自分の疑問やわだかまり に
このテーマが引っかかり、かなり過敏に、しかも、辛らつにメールを書いてしまいました。
親も人間で完璧ではありません。精神的、体力的に不調な日もあるでしょう。

しかし、子供にとって、しかも思春期までの
子供にとって親の声は、「神」の声にも等しいものです。
では、その神に否定された子供は、何をよりどころにするのでしょう?
何年も気持ちは、暗い闇をさまよう事になります。
強い自己否定は、他者との間の人間関係も良いものにはしません。
いつもビクビクしているから、いじめの対象になります。二次災害です。

今、お子さんをお持ちの方、これから親になる方
絶対に子供を、自分のネガティブな感情の捌け口にしないで欲しいのです。
子供は、冷静に「八当たりだ-」とは判断できず、
自分が悪いから、親が自分に辛く当たるのだと思ってしまいます。
親の感情の波を、全て自分のせいだと引き受けてしまう子供ができてしまいます。
他人の理不尽な行動にも、無理に我慢してしまう子供ができてしまいます。


 

Posted by 兎うめ at 2007年10月09日 22:13
兎うめさん
こんにちは。
せっかく親子になったのに、いい関係が持てない方達が多いですね。子供は親の所有物ではありませんからね。自分とは別の魂の一人の人間として尊重してほしいです。
Posted by ジュネ at 2007年10月20日 23:01
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