2008年02月19日

潜在意識の記憶…謎の人物

みなさま!こんにちは∞

先日、福岡にも久々に雪が降りました。さすがに市内では積もりませんでしたが、山間部はうっすらと雪化粧をしていました。

私は九州の長崎県生まれですが、小学校から中学の半ばまで、北陸の石川県で育ちました。毎年冬は裏山でスキーをしていました。ですから雪にはことのほか愛着があるのです。

一度、一晩に2メートル近く雪が積もった事があります。記録的な豪雪でした。夜中中ミシミシと家のあちこちで音が鳴り出しました。積雪で家が悲鳴をあげているのです。早く雪を降ろさないと家が潰れてしまいます。もう1階の玄関から外には出られません。私の住んでいた家は平屋でした。明け方、外から救出してもらいました。

その日は私の家にハルさんという母の友人が泊まりに来ていました。ちょっと変わった人で、一晩中、日本地図を眺めて地図を相手に何かブツブツ言っていました。「何してるの?」と聞くと「日本の大地とお話ししているよ」と言うのです。へんなおばさんと思いながら見ていました。ハルさんは地図を見ながら今度は子守歌を歌い出しました。街の中はしばらくの間積雪で、2階が1階で1階が地下になってしまいました。あの時程、子供心で雪の威力を感じたことはありませんでした。

別の年には台風による水害にもあいました。その日はハルさんの家に母と一緒に遊びに行った時の事でした。台風が接近していたので、私達はハルさんの家に泊まる事になりました。ハルさんから、今日は2階で過ごすから、1階には行かないようにと言われました。そのうち強風が吹き始めて、暴風雨になりました。雨はますます強まり、雨の音で家の中の会話も聞こえないくらいになりました。ハルさんの家は川のそばに建っていましたが、その川がとうとう決壊してしまいました。一階のドアや窓の隙間から勢いよく水が押し寄せてきましたが、私達は2階にいましたので無事でした。その時もハルさんは窓から川を見ながら子守歌を歌っていました。ハルさんの家の1階は被害にあいましたが、重要な物は全部2階に移していたそうです。

いつも穏やかで、優しい様子の川が、見たこともない濁流になり大木をらくらくとなぎ倒して飲み込んでいく様子を唖然とみていた私に、ハルさんは「自然をなめたらあかんよ。自然は時々見せてくれるんや。人間がどう生きたらいいかをね」と言いました。

ハルさんは謎の人物でした。ハルさんの仕事は陶芸家と聞いていましたが、夜は時々芸者として、お座敷で踊りを披露していたようです。後でわかったのですが、回りの人達はハルさんがどこの出身か身内がいるのか誰も知らなかったのです。ハルさんという名前も本名ではなく、小春という名前で出ていた芸者名からみんなが呼んでいた名前だったのです。

私は母に「ハルさんといつから友達なの?」と聞いた事がありますが、母は「それがいつ出会ったか思い出せないのよ」と答えました。そう言えばハルさんの家の本棚には、何語かわからない本がずらりと並んでいました。私はハルさんに「この本なあに?」と尋ねると「ああ、それは故郷から持って来たんや。故郷?あんたの知らん場所や」という答えが返ってきました。

一度だけ私ひとりでハルさんの家に泊まりに行った事がありました。ハルさんは私に「今日は寝巻じゃなくて、服を着たまま寝なさいや」と言いました。私は「そんな事したらお母さんに叱られる」と言うとハルさんは「大丈夫。このハルも服着たまま寝るさかい。朝、服着る手間がはぶけるでぇ」と面白そうに言うのです。ところが一緒の部屋で寝ていたら、明け方地震が起きたのです。かなりの揺れで、私はハルさんにしがみつきました。ハルさんは、「どんな時も慌てたらあかん。特に地震の時は恐がったらあかん。恐がらん気持ちを持てば、乗り越えられるさかい」と私をギュッと力強く抱きしめてくれ、子守歌を歌い出しました。その感触はとても力強く今でも忘れずに残っていて時々思い出します。

ハルさんの家にはいつも遊びに来るの男の人がいました。植木等によく似たおじさんでした。ある日突然そのおじさんが車で私の家にやって来て、補助輪のついた自転車を降ろすとハルさんからのプレゼントだよと走り去っていきました。実はその時私は、自転車が欲しくてたまらず母に買ってほしいとねだってよいものか迷っていたのです。でも誰にもその事は話していませんでした。

それから間もなくハルさんは、私達の前から姿を消しました。誰ひとりハルさんの行き先は知りませんでした。植木等に似たおじさんがハルさんと最後に会った時「月に行くわ」と言っていたそうです。その後、アポロが月に向って打ち上げられたので、私はハルさんも乗っているような気がしました。それから私達母子は福岡に引越したので、ハルさんの話しはほとんどしなくなりました。

この頃は母の記憶からハルさんのデーターは消えているようで「ハルさんのこと覚えてる?」と聞いても「そんな人いたような気がするねぇ。」くらいです。子供の頃、天変地異の時一緒にいてくれたハルさんはいったい何者なのでしょうか?本当に存在していたのでしょうか?自分の潜在意識を解読してもハルさんのデーターは出てきません。でもなぜ覚えているのでしょう?今も「ハルさん宇宙人説」だったらいいなと思っています。



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posted by ジュネ at 12:13| Comment(22) | 人間関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジュネさん、こんにちは。
とてもとても面白く読ませていただきました。
子供のころに読んだ不思議な童話のように感じました。
ジュネさんの潜在意識にもデータが残っていない人だなんて!
きっとどこかの星の人なのでしょうね!
Posted by anjyumama at 2008年02月19日 13:33
不思議な、でもステキな思い出ですねー。。
Posted by ゆめか at 2008年02月19日 15:07
どきどきしながら拝見しました。
「怖がらない気持ちを持てば乗り越えられる」というハルさんの言葉が心に響きました。
素敵なエピソードありがとうございます☆

Posted by maakun at 2008年02月19日 16:45
宇宙人は、時間の概念がなく
過去・現在・未来 どこへも瞬時でいけるので、ジュネさん自身だったりして^^
Posted by ひなた at 2008年02月19日 17:04
すごく不思議なお話ですね。

私が十数年前まで住んでいたところも豪雪地帯だったので、
最初からお話の世界に引き込まれてしまいました。
なんだか宮沢賢治の童話のような世界をそのまま
小さなジュネさんは体験なさっていらしたんですね!驚きです!

ハルさんが子守唄を歌っているシーンは、
地球そのものか、または地球の自然現象を司る存在を
まるで癒し慰めなだめているように感じました。

それと、私も『怖がらない気持ちを持てば乗り越えられる』という言葉が胸に響きました。
これって、これからの私たちにとってとても大切なメッセージのような気がします。

そしてもしかしたら、いろんなメッセージを伝えるために
遠い遠〜い未来のジュネさんがハルさんになって、
小さいジュネさんに会いにきたのかもしれないなどど
いろいろ妄想しちゃいました。

いつも、興味深く胸に響くお話を、ありがとうございます☆
Posted by sugar at 2008年02月20日 01:09
ジュネさん、こんにちは♪

わぁ〜〜〜っ!

♪どこの誰だか知らないけれど
    誰もがみんな 知っている♪

まるで月光仮面のような−
ただただドキドキワクワク・・・です。

生きるということの全てを
知り尽くしているかのようなハルさん。

素敵なお話をありがとうございました。
。+゚。*(゜艸 ´☆)
Posted by Kaoru at 2008年02月21日 08:46
読んでいる途中でハルさんは、シャーマン?かな…と思っていましたが、いろいろな想像をする中、結局はハルさんの愛を感じました。ジュネさんの体験談を載せられるタイミングって私達へのメッセージとしてドンピシャなタイミングです♪
いつもありがとうございます。
Posted by aki at 2008年02月21日 10:41
ジュネさん、こんばんは。
とてもおもしろいお話でした。きっとハルさんは宇宙と当然のように繋がっていたのだろうな…と思いました。
真の優しい、感謝の人だったのですね。

私は祖父が亡くなって以来、宇宙やすべてのエネルギーと繋がる感覚がわかる感性がほしいと願ってやみません。

そして祖父が痛みもなく苦痛もなく幸せに死後の世界にいるということを感じられたらどんなに嬉しいか…と考えてばかりです。

私たちのいる世界のもっと先の世界をも知っているかのようなハルさんだったら、こんな状態の私に何て言ってくれたのでしょうか。
Posted by さなだ at 2008年02月21日 21:22
ジュネさん昨日はお世話になりました。

ハルさん、そりゃ宇宙人ですよ。
凄いなジュネさんは小さい頃から不思議な人が周囲にいたんですね。
Posted by if・・・ at 2008年02月26日 06:24
anjyumamaさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ハルさんの顔はいまでもしっかり覚えています。いつもアハハと大きな声で笑っていました。
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 18:58
ゆめかさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ハルさんにまた会いたいです。
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 19:03
maakunさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
地震の時のハルさんの力強さは忘れません
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 19:06
ひなたさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
えっ!私が宇宙人?厳密にいうとみんな宇宙人ですね。
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 19:09
sugar さん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ハルさんはとにかく豪快な人でした。体格もよかったです。でも子守唄はとても優しくきれいな声でした。
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 19:13
Kaoruさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
そういえば、ハルさんの家に遊びに行くとなぜか私の好きな食べ物を出してくれていました。
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 19:17
akiさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうですよね。ハルさんはなにげなく愛をたくさん表現してくれていたのですね。
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 19:22
さなださん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ハルさんは、お日様や雨や風にすごく敏感でお天気でも雨でも喜んでいました。宇宙を感じていたのかもしれませんね。
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 19:40
if・・・さん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
とても楽しかったです。
ifさんもじゅうぶん不思議な人ですよ。
Posted by ジュネ at 2008年02月27日 19:42
お初です。
私も宇宙的潜在意識の力を信じる一人です
いま研究しているのが、マヤの文明のなぞ
です。そして主にツォルキンを使ってます

人間は生まれて来たからには何か宇宙的な意味をもって生まれてるはずですよね。

私は地球環境を考え今の地球を治癒出来れば良いと思ってます。
Posted by jintan at 2008年03月05日 08:52
jintanさん
こんにちは。はじめまして。
コメントありがとうございます。
マヤ文明を研究されているのですね。
まだまだたくさんの秘密の叡知が隠されているようですね。楽しみですね。
Posted by ジュネ at 2008年03月08日 20:55
ハルさんて実在の人物じゃなくてお話の中の人みたいですね。
それが実際に存在していたというのがとても不思議で面白いです。
Posted by wai at 2008年03月22日 15:28
waiさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ハルさんの記事を書いた後ハルさんにとても会いたくなりました。
Posted by ジュネ at 2008年03月28日 20:05
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