みなさま!
こんにちは∞
潜在意識解読で、飼っているペットまたは以前飼っていたペットに関してのご質問を受けることが度々あります。
今飼っているペットは暮らしに満足しているのか、以前飼っていたペットは幸せだったのか、亡くなる時苦しくなかったか、などのご質問が多く、もっと可愛がってあげればよかったと、後悔している方も多いようです。
潜在意識の中のペットに関する領域を解読する時は、名前や性別、年齢(推定でも可)、種類などをお聞きしています。
例えば、中村太郎さんという方の飼っている、犬のジョン、オス、3才(亡くなっている場合は最終年令)、シェパード(雑種の場合は色や模様など)の情報を元に解読いたします。
人間と違って、動物は、集合意識の繋がりが強く、個体を認識するには個別のデータがある程度必要なのです。それと、飼い主のイメージの中に今飼っているペットと以前いたペットが、ダブっている場合がありますので、どちらのペットなのかをはっきり意識していただくことにもなります。
解読をして、いつも驚かされていますが、多くのペットは飼い主を守ろうとするエネルギーで満ち溢れています。そのため、飼い主の出している意識をチャネリングしています。ご自分が普段どんなエネルギーを出しているかとても大切です。
話を、30年前に飼っていたタマに戻します。鹿児島から拾って連れてきたタマを、私は実家に連れて行きました。泊りの出張があるため、どうしても独りにしておけなかったのです。
私は小学校の頃からよく動物を拾って帰って来ては、母に叱られていました。一度だけ犬は飼ってくれましたが、猫はどうしても駄目でした。
私が20歳くらいの時に、何処からかキジネコが迷い込んで来ました。とても可愛かったので、暫く飼っていましたが、そのネコは、狩猟本能が強く、しょっちゅう家の中に何か獲物をくわえて運んで来るのです。
死んだ雀だったり、虫だったり、ある時は生きている子蛇を3匹くわえて、私の部屋に放ったので 大騒動になりました。お騒がせなネコでしたが、結局町内の人の飼い猫だったことがわかり、元の飼い主に返しました。
そんな訳で、母はすっかり猫嫌いになっていました。
私はタマを実家に連れて行き、3日間の出張の間だけお願いしますと、母に頼み込みました。母はしぶしぶ引き受けてくれましたが、出張から帰ったらさっさと連れて帰ってちょうだいと言われました。
私は3日間の出張を終え、タマを迎えに実家に行きました。母の怒った顔を想像していましたが、母はニコニコして出迎えてくれました 。そして「この猫、おりこうさんだから、うちで飼ってもいいわよ」と言ったのです。
予期せぬ言葉に、「えっ!!何が起きたの?」と聞くと、「この猫とは縁があるような気がする」と言うのです。
母はタマを預かった当日、餌をやる以外はあまりかまわなかったそうです。午後になって、タマが玄関でニャーニャー鳴くので行ってみると、玄関のドアの鍵をかけ忘れていたそうです。教えてくれたのかな?まさか…と思っていたそうです。
夕方、母がうつらうつらと気持よく寝ていると、またタマが今度は、ベランダに向かってニャーニャー鳴き出したそうです。今度は何?と思い、起き上がってベランダに出てみると、今にも降りだしそうな天気。急いで、干していた洗濯物を取り入れたその瞬間、大雨が降って来たそうです。子猫なのに不思議な猫だと思い始めた母は、「また何かあったら知らせてね」と声をかけたそうです。
翌日、タマがテレビの裏あたりでごそごそとしながら、ニャーニャー鳴くので、テレビ台を退かしてみると、そこになくして困っていた印鑑が落ちていたそうです。母はタマの能力に驚き、すっかりタマを気に入ってしまったのです。
それに加えて、タマが黍魚子(きびなご)という魚が大好きとわかったことも大きかったようです。母は無類の魚好きで、食卓にはいつも魚がのっていました。母の食べた後は、恐らく猫も食べないだろうと言われるくらいきれいに食べていました。
その中でも、特に黍魚子が大好きで、お刺身で食べたり、煮て食べたりしていました。煮た黍魚子を食べていると、タマが、くれと言わんばかりに擦り寄ってきたので、分けてやると喜んで食べたそうです。「さすがに鹿児島の猫ね」と母はタマに仲間意識を持ったようです。(黍魚子は主に鹿児島で取れる魚です)
3日間で奇跡が起きたのです。とにかく、母がタマを気に入って飼ってくれたので、私は一安心でした。その後も、タマの不思議体験は続いたようです。
母の膝が悪くなって痛みをこらえて寝ていると、タマがいつの間にか母の膝にそっとくっついて寝ていたそうです。タマの体温の暖かさが気持よくなり、眠ってしまったのですが、翌日母の膝の痛みは治っていたのです。
タマは決して布団には入って来ないで、気に入ったタンスの上で寝ていました。でも母の体調不良の時は、いつも傍に来て寝て、そして母はよくなるのです。母はとにかく、いろいろとタマに助けてもらっていました
タマは水を飲む時、お皿の水ではなく、水道から直接水を飲む特技がありました。
数年経ち、私は結婚して長男が生まれました。1歳か2歳の長男は、実家に行くと、タマのしっぽを掴んだり、耳を引っ張ったりしていました。でもタマは、相手が幼児だとわかっているのか、爪をたてるわけでもなく、全く逆らわずにじっとされるままにしていました。タマのおかげで長男は猫が好きになりました。
母とタマは、しっかりとした信頼関係を築いていきました。タマのことを嬉しそうに語る母を見ていると、以前猫を嫌っていた母と同一人物だとは思えませんでした。
そんなタマも年を取り、体調を崩して、かための餌が食べられなくなってしまいました。母は黍魚子をミンチにしてかなり柔らかく煮て、タマの口までスプーンで運んで一生懸命食べさせていました。母が背中を丸めて食べさせている姿を見ながら「タマがんばって!」と心の中で叫んでいました。
遂にお別れの日が来ました。衰弱したタマを母は抱っこして、子守歌を歌ったそうです。タマは母の腕の中で眠るように亡くなりました。私はその場にいませんでしたので、看取ったのは母だけでした。
母は悲しいながらも、最後までタマと一緒にいられたことに満足しているようでした。向こうの世界から、タマが母の心を癒してくれているようでした。
母の潜在意識の中で、タマは重要は存在です。不安定な気持の時に母はタマを思い出すと、穏やかな優しい気持になれるのです。
前世でも、母とタマは何度も出会っていますが、飼い主になったのは、今回が初めてだったようです。
母とタマの「縁」の糸が私の潜在意識に働きかけ、今回、私は母とタマを繋ぐ役目を引き受けたのです。

タマの思出話しは以上です。
ペットは私達に癒しや喜びを与えてくれます。
犬の集合意識は、人間と共に生きて進化すると決めています。人間のそばに寄り添って生活し、人の役に立つのが彼らの使命で喜びです。
猫は、人とある程度距離を保ち、潜在意識に平和と安らぎを私達に伝えてくれます。
ペットはスピリチュアルな存在です。
彼らが幸せかどうかは、飼い主自身や家族のエネルギーが、調和しているかによります。過去のマイナスのことを引きずっていたり、先のことに不安ばかり抱いていると、そのネガティブなエネルギーはいち早くペットが吸収してしまうのです。
ペットは転生の周期も早いようです。
種を守るという集合意識で動いていますので、思い残しや迷いは少ないのです。むしろ飼い主の度を越えた悲しみや執着心が、ペットの行く手を阻みます。
亡くなったペットには、一緒にいてくれてありがとう、また転生して幸せに暮らしてね。と感謝の気持で明るく見送ってあげて下さい。
最後にもうひとつ。
みなさんのペットが、犬なら犬らしく、猫なら猫らしく動物としての生も活かしているか、チェックしてみて下さい。人は自分の感情をペットに移行し過ぎて 、ペットが犬だ、あるいは猫だということを忘れて、まるで人間のように接してしまいます。そして、人に要求するようなことをペットに要求してしまいます。
ペットが犬として、猫として存在していることを尊重してあげて下さい。そしてペットと楽しく、穏やかな人生を送って下さいね。
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